プロジェクトファイルでの作業

Introducing QGIS projects

QGISセッションの状態はプロジェクトと呼ばれます。 QGISは一度に1つのプロジェクトで動作します。設定はすべて、プロジェクト固有であるか、または新規プロジェクトに対するアプリケーション全体のデフォルトにすることができます(セクション オプション 参照)。 QGISでは、 プロジェクト ‣ fileSave 保存 または プロジェクト ‣ fileSaveAs 名前を付けて保存... メニューオプションを使用することで、ワークスペースの状態をプロジェクトファイルに保存できます。

注釈

ロードしたプロジェクトがその間に変更された場合、デフォルトで、QGISは変更を上書きするかどうかを尋ねます。この動作は 設定->オプション->一般 メニューの checkbox 必要に応じてプロジェクトとデータソースの変更を保存するか確認する 設定によって制御されます。

プロジェクト-> fileOpen 開く ...プロジェクト-> 新たにテンプレートから作成 または プロジェクト-> 最近使用したプロジェクトを開く-> を使用することで、既存のプロジェクトをQGISにロードできます。

起動時に、スクリーンショット、名前、ファイルパスを含む最近開いたプロジェクトのリスト(最大10個のプロジェクト)が表示されます。これは、最近使用したプロジェクトにアクセスする便利な手っ取り早い方法です。このリストのエントリをダブルクリックして、対応するプロジェクトを開きます。そうではなく新しいプロジェクトを作成する場合、レイヤーを追加すると、リストが消えて地図キャンバスに切り替わります。

セッションをクリアし、新たに起動したい場合は、プロジェクト ‣ fileNew 新規 に進みます。ここでは、それが開かれたか、最後に保存されて以降、変更が行われた場合、既存のプロジェクトを保存するように求められます。

../../../_images/new_project.png

Starting a new project in QGIS

以下の情報がプロジェクトファイルに保存されます:

  • 追加されたレイヤー群

  • どのレイヤーをクエリできるか

  • レイヤーのプロパティ、記号化とスタイルを含めて

  • 地図ビューの投影法

  • 最後に表示された範囲

  • 印刷レイアウト

  • 設定付きの印刷レイアウト要素

  • 印刷レイアウト地図帳設定

  • デジタイズの設定

  • テーブルのリレーション

  • プロジェクトマクロ

  • プロジェクトデフォルトスタイル

  • プラグイン設定

  • プロジェクトプロパティ中のOWS 設定タブからのQGISサーバー設定

  • DBマネージャに格納されたクエリ

プロジェクトファイルはXML形式で保存されます。これは、自分が何をしているのかわかっている場合、QGISの外部でファイルを編集できることを意味します。ファイル形式は、以前のQGISバージョンと比較して数回更新されています。古いQGISバージョンのプロジェクトファイルは、適切に機能しなくなる可能性があります。

注釈

デフォルトでは、QGISではバージョンの違いについて警告されます。この動作は、 設定->オプション で制御されます。 一般 タブで、 checkbox 古いバージョンのQGISで保存されたプロジェクトファイルを開くときに警告します をチェックする必要があります。

QGISで .qgs プロジェクトを保存するたびにプロジェクトファイルのバックアップが拡張子 .qgs~ で作成され、プロジェクトファイルと同じディレクトリに保存されます。

QGISプロジェクトの拡張子は .qgs ですが、QGISから保存する場合、デフォルトでは .qgz 拡張子の圧縮形式を使用して保存します。 .qgs ファイルは、 補助データ のためのその関連sqliteデータベース(.qgd)とともに、 .qgz ファイル(zipアーカイブ)に埋め込まれています。これらのファイルは、解凍することで取得できます。

注釈

zip形式のプロジェクトは、基礎にあるデータベースを埋め込むために Auxiliary Storage Properties メカニズムで特に役立つ場合があります。

プロジェクトは、次の[プロジェクト]メニュー項目を使用して、PostgreSQLデータベースに保存/ロードすることもできます。

  • Project ‣ Open from

  • Project ‣ Save to

どちらのメニュー項目にも、追加のプロジェクトストレージ実装のリスト(現在はPostgreSQLのみ)を含むサブメニューがあります。アクションをクリックすると、PostgreSQL接続名、スキーマ名、プロジェクトを選択するダイアログが開きます。

PostgreSQLに保存されたプロジェクトは、QGISブラウザーパネル(エントリが保存されているスキーマ内にあります)からも、ダブルクリックするか、地図キャンバスにドラッグすることで、読み込むことができます。

出力を作成する

QGISセッションから出力を作成するには、いくつかの方法があります。 Introducing QGIS projects でプロジェクトファイルとして保存することについては既に説明しました。出力ファイルを作成する他の方法は:

  • 画像の作成: プロジェクト->読込/書出-> saveMapAsImage 地図を画像に書出... は、ファイルのダイアログを開き、画像の名前、パス、タイプ(PNG、JPG、その他多くの形式)を選択します。これにより、画像と同じフォルダに保存されるワールドファイル(拡張子「PNGW」または「JPGW」)も作成されます。このワールドファイルは、画像のジオリファレンスに使用されます。

  • DXFファイルへの書出: プロジェクト-> 読込 / 書出-> プロジェクトをDXFへ書出 ... では、「地図記号モード」、「地図記号縮尺」、およびDXFに書出したいベクターレイヤーを定義できるダイアログが開きます。 「地図記号モード」を使用すると、元のQGIS記号からの記号が高い忠実度で書出できます(セクション Creating new DXF files 参照)。

  • Exporting to PDF files: Project ‣ Import/Export ‣ Export Map to PDF... opens a dialog where you can define the part (Extent) of the map to be exported, the Scale, Resolution, Output width (pixels) and Output height (pixels). You can also choose to Draw active decorations and Draw annotations, as well as Rasterize map.

  • 印刷地図のデザイン: プロジェクト-> newLayout 新しい印刷レイアウト... は、現在の地図キャンバスをレイアウトして印刷できるダイアログを開きます(セクション 地図をレイアウトします 参照)。